認定住宅の工務店取材レポート<北海道>
ハイクオリティビルド認定住宅「森の中に浮かぶ家」の須藤建設の本社(北海道)を訪ねました。
北海道・伊達市にある須藤建設の本社。エンジ色の外壁が北海道の大地に映えます。須藤建設は、現在、北海道と千葉で住宅事業を展開しており、「森の中に浮かぶ家」は千葉に建つ。
須藤建設は、1918年に創業。来年に100周年になります。現在、北海道と千葉で注文住宅を手掛けていますが、注文住宅のほかにも、公共施設やマンションなどの施工を請け負うゼネコン部門があるため、コンクリート建築も得意としています。
ニセコの別荘地で須藤建設が施工したコンクリート住宅。設計はSAAD建築設計事務所(須藤建設グループ)
木造の注文住宅でも、コンクリート技術が生かされた設計がなされています。敬遠されがちな傾斜地には、コンクリートの基礎を高くつくって収納や吹抜けに活用するプランの家を提案します。
道路と高低差のある土地に建てた木造住宅。雪国ではアプローチ階段にすると危ないので、須藤建設では150cmの高基礎にしてフラットアプローチにしています。カーポートから玄関にアクセスできるのも便利。
玄関に入ってから階段を上がって1階へ。外壁と同じ北海道産の杉を内装に張るのも須藤建設の特徴。
高くした基礎は、玄関収納として使えます。
基礎を高くした分、1階の窓の高さが高くなるので、道路を歩く人と目線が合うこともなく、外の景色を楽しめます。
こうしてみると、ハイクオリティビルド認定住宅の「森の中に浮かぶ家」も傾斜地を利用して基礎を高くし、美しい平屋の家を実現していることが分かります。コンクリートの技術が須藤建設の隠れた強みであることを北海道の取材で発見することができました。
取材日はお天気に恵まれ、美しい北海道の風景も堪能できました!写真は、蝦夷富士(えぞふじ)とも呼ばれている羊蹄山。