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谷口工務店でのスキルアップ・セミナー開催中

2018.01.18

皆様、こんにちは。
モダンリビング発行人の下田です。

昨年から、ハイクオリティビルドで手がけている、スキルアップ・セミナーについてお話ししたいと思います。

きっかけは、滋賀県の谷口工務店の谷口社長との出会いでした。
お目にかかったのは、何度目かだったのですが、改めて社員に対してのセミナーをシリーズで、と依頼されたのです。
社員のコーディネート力をつけたい、とのことでした。

ハイクオリティビルドでは、認定工務店の撮影とスタイリングを有料でお引き受けしています。
また単発のセミナーも木藤編集長と2人でお受けしたことが何度かあります。
でも、シリーズでのセミナーは初めてです。

ハイクオリティビルドでは、工務店のこれからの課題としてスタイリングの必要性を折々お伝えしてきましたので、その一環として、シリーズのスキルアップ・セミナーをお引き受けすることにしました。

昨年の10月、12月と2回行い、1月16日は、第3回目のセミナーでした。

1回目のテーマは、「インテリアはなぜ必要か?」。
木藤編集長にも滋賀県の谷口工務店に来てもらい、現在の工務店状況についてもお話してもらいました。
また、谷口工務店のモデルハウスのスタイリングを一緒に手掛けた、インテリア・コーディネーターの久保恵子さんにも加わって頂き、より実践的なアドバイスをしてもらうことに。


木藤編集長(右)、インテリア・コーディネーターの久保恵子さん。

2回目のテーマは、「北欧の名作家具と6人のデザイナー」について。
これは、谷口工務店が今後、北欧家具の販売をしていくことが決まっているため、その基礎知識をつけるのが目的でした。

そして3回目は、「スタイリングの実践ワークショップ」。
4〜5人のチームが1組になり、谷口工務店の手掛けた物件の平面図に、スタイリングを書き込んでいきました。
最初に、家族構成や趣味、年齢などをプロファイリングし、それによってスタイリングを考えます。


谷口工務店の谷口社長。

その手がかりになるよう、ワークショップの前には、私がモダンリビングの写真を使って、家族構成や過ごし方によって、同じスペースでも家具の配置が違う、ということを講演しました。

また、テレビの位置の重要性や動線についても指摘。
最初はスロースタートでしたが、短く時間を切って進めていくうちに、チームごとに盛り上がり、まったく違うプランが出来上がりました。
具体的な家具を想定することにしたので、置き方だけでなく、家具の種類や色まで書き込まれています。


スタイリングのプランをチーム別に発表。個性豊かなプランが続出。

 

正直、ここまで最初のワークショップでできるとは思っていなかった!
みんな凄い!と真底思いました。
しかも、皆さん、すごく楽しそう!

谷口社長からは、どんどん鍛えてください、というオーダーがあるので、実は、毎回、かなりの量の宿題を出しています。
それも毎回、全員が丁寧にきちんとこなしてくれて、感激。

インテリア・コーデネーター希望者だけが対象ならそれも当然かもしれませんが、スタッフの仕事は、設計担当だったり、営業だったり、メインテナンス担当だったり、オーダー家具を作る大工だったり。

そんな皆さんがインテリアのおもしろさに気づいて、目をキラキラさせながら笑顔で参加してくれるのです。

また、スタッフをかっこよくしたい、という谷口社長の愛情を受けて、お客様に対応する時の服装で来てもらい、一人一人のファッションチェックも実施しました。


スタッフのファッションチェックも実施。一人ずつ、寸評します。

 

2回目からは、久保さんと私で話し合いながら、進行具合に合わせてカリキュラムをつくる、まさにオーダーメイドのスキルアップ・セミナー。



第3回目のセミナーの様子。

 

工務店に限らず、どの仕事でも会社のいちばんの財産は「人」です。
スタッフを育て、スキルアップによって利益を上げ、それをスタッフにも還元し、みんなが幸せになる、という良いスパイラルが理想ですよね。

やりながら、走りながら考え、向き合っているスキルアップ・セミナーですが、これからの展開がますます楽しみです。

下田結花(モダンリビング・パブリッシャー)