趣味と愛車を愉しむパッシブなガレージハウス

施主は大きな吹き抜けのあるLDK、余裕ある収納、愛車のビルトインガレージを希望。南東角地の条件を生かし、隣地との境界に高い壁を立ててプライバシーを守りつつ、大開口を介してテラスとLDKをシームレスにつなぐ設計に。パッシブデザインの要素を取り入れ、冬は自然光だけで暖かく、夏もエアコン1台で快適に過ごせる住環境を実現した。中庭を囲むL字型のLDKは2階とも吹き抜けでつながり、家族の気配を常に感じられる。2階には重量のあるジムやサウナ、eスポーツコーナーなどを点在させた。インテリアは白を基調としたシンプルな箱とし、名作家具や植栽が映える空間に。家族の時間と趣味を存分に楽しめる、心地よい住まいが完成した。

テクタ社の名作ダイニングテーブル「M21」は台形のような有機的なデザインで、座る人数を限定しない。シンプルな空間の主役となりうる存在感がある。

5.5mある吹き抜けに面した大開口から空を仰ぐことができて、屋外のテラスとシームレスにつながるリビング。天井に仕込んだライン状の間接照明がスタイリッシュ。

テラスの造園デザインは緑空間制作所に依頼。季節や時間帯によって表情を変えていく。大人のくつろぎの場や子供たちの遊び場にもなる家族の居場所。

リビングに設けた上下の開口に加え、ダイニング側やスリット窓からも光を取り込み、LDKを明るくキープ。窓越しにテラスの植栽が視界に入り、広がりが感じられる。

夜になると、ダウンライトの光がダイニングテーブルを照らし出し、ドラマチックな雰囲気に。テラスのグリーンもライトアップされ、家全体が非日常的な空間となる。

本格的なサウナを設置した2階のプライベートジムはKさんのお気に入りの場所。奥にあるルーフバルコニーに出て、外気浴で整うことも。

ビルトインガレージは愛車のランボルギーニのアーティスティックな曲線が際立つ照明計画に。ガレージからも玄関へとアクセスできる裏動線を設けた。

南東角地のため日射取得にも恵まれ、パッシブデザインに最適なロケーション。立体感をもたせたファサードにし、壁面にタイルを使用してモダンなガレージハウスに仕上げた。

撮影/伊藤 信

美しいディテール

ダイニングとリビングの床を、同系色のタイルとカーペットで張り分けています。見切りラインを袖壁に合わせて通すことで、違和感のないすっきりとした納まりに。空間ごとに求められる素材感を整えつつ、全体の一体感にも配慮した設計意図が伝わってきます。

建築知識ビルダーズ編集長 木藤阿由子

タイコーアーキテクト
https://taiko-architect.com/
物件情報
物件名/K邸
所在地/大阪府
延床面積/197.50㎡
1F/121.73㎡
2F/75.77㎡
家族構成/夫婦+子供2人
構造/木造SE構法
性能/耐震等級_3
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