中庭と大空間でプライバシーと快適さを叶えた都市型住宅

奥行きのある敷地で、三方を住宅に囲まれた難しい条件。そのなかで中庭やテラスを取り入れて光と風を導き、明るく開放的な空間を実現した。玄関を入った先に見える中庭は浴室ともつながり、入浴時に外が感じられるように。一部を吹き抜けとしたLDKは静かな敷地奥に配し、高い壁で囲まれたテラスと一体に。リビング部分の床を一段下げる、壁の一部に細い溝が連続するリブ板を使う、キッチン壁面すべてを収納にあてるなど、変化に富んだ意匠と機能を両立。LDKに現れるスチールの階段は、細部まで夫妻と設計担当者が協議してつくりあげた。書斎や収納なども、夫妻のニーズに合わせて機能的に配された。プライバシーを確保しながら、家族がゆったりとくつろげる住まいとなっている。

間仕切り壁や柱のない開放的な大空間はSE構法ならでは。階段は厚みのある段板を使い、最後の3段はひな壇状にデザインをしてインテリアの一部に。

吹き抜けの天井高は5.5m。リビングはフロアレベルを一段下げることでソファに腰掛けたときには、さらにダイナミックな空間の広がりが感じられるようにした。

玄関ホールに立つと正面の中庭に視線が導かれ大きな広がりを感じさせる。天井には木を張り空間にやさしい表情をつくった。

シンクを設けたアイランドカウンターのあるキッチン。ワインセラーが一体となったリープヘルの冷蔵庫を組み込みながら、壁面すべてを使って収納を確保した。濃いブラウンが空間を引き締めている。

間接照明主体の照明計画によって日中とは異なる雰囲気が楽しめる夜のリビング。暖炉に揺れる炎が1日の疲れを癒してくれる。コーナーのフロアライトが階段部分を美しく浮かび上がらせる。

落ち着いたトーンのタイルと木が織りなす空間美が心地よい住まい。昼間は自然光、夜は照明でさらに引き立つ。

1階の水回り空間。ランドリースペースには乾燥機や作業カウンターが設けられ、室内干しもできる仕様に。

ゲートをくぐると玄関へのアプローチが伸びる。ステップを上がったところに玄関とは別に書斎への入口がある。軒の天井に張った木は住まい内部の玄関ホールへと続く。

撮影/山本育憲

美しいディテール

壁面に造り付けられたヘッドボードによって、ワンランク上の上質なベッドルームになっています。グレーの壁に反射させた間接照明の柔らかな光も、寝室にぴったり。眠る環境を考え抜かれた設えであることが伝わってきます。

建築知識ビルダーズ編集長 木藤阿由子

テラジマアーキテクツ
https://www.terajima.co.jp/
物件情報
物件名/Y邸
所在地/神奈川県
延床面積/177.29㎡
1F/100.01㎡
2F/77.28㎡
家族構成/夫婦+子供2人
構造/木造SE構法
性能/耐震等級_3
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