光とアートが彩る黒基調のホテルライクな邸宅

黒やグレーを基調とし、開放的に暮らせる住まいを希望した施主。都市部でプライバシーを守りながら光を取り込むため、3層分の高さを持つ中庭を中心に、回廊と居室が周りを囲む構成とした。外壁から内壁へ黒を連続させつつ、内側へ進むほど黒の分量を減らし明るく変化させることで、重くなりすぎない洗練された雰囲気に。天井高4.1mの無柱大空間LDKには、中庭に面した大開口と高窓から光が降り注ぐ。場所ごとに素材を吟味して黒の質感や濃度を変え、素材の組み合わせで奥行き感を演出。玄関や階段、廊下はアート作品を飾るギャラリー空間に。旅行好きの家族が「家での時間が一番快適」と語る、高級ホテルを超える至福の住まいが完成した。

家の中心に設けたリゾート感あふれる1階の中庭と2階のテラス。屋外家具を並べ、過ごせる場所に。周囲にある3層の居室に明るく爽やかな景観を届ける。

1階から2階へと階段を上った正面の壁に飾られた、人気アーティスト・KYNEの作品。落ち着いた淡いグレーの壁紙が、アートの色彩を上品に引き立てる。

リビングプロダクトにオーダーしたキッチンと壁面収納はセラミックストーンで造作。収納の奥の壁はタイル張りに。同じ黒色の面でも素材を変え、奥行き感を出した。

2階のリビングはテラスと直結させた伸びやかな空間。テレビを掛けた造作の格子状壁面と間接照明により、ホテルライクな雰囲気をリッチに演出している。

書斎と夫婦の寝室。カーペットやベッドリネンをグレイッシュな暖色で整え、温かさと落ち着き感のある空間に。シャワールームも完備。

タイル敷きの中庭にパオラ レンティの家具を配置。一部を地植えできるようにし、大部分はプランターガーデンに。愛犬のハナちゃんもお気に入りの広場だ。

テラスには北イタリアのアウトドア家具ブランド、ロダのアイテムを配置してもう1つのリビングに。ソファのアームベルトとテーブルの天板でそろえた水色が爽やか。

玄関を開けると、目の前にゆったりとしたエントランスホールと明るい中庭が広がる。左手の壁に4点掛け連ねたのは、コレクションしている村上 隆の作品。

撮影/山本育憲

美しいディテール

黒いタイル張りの壁で囲まれたダイニング。その一角に設けられた小窓の存在が、黒い壁の質感を引き立てています。窓を天井際・壁際に寄せて配置することで抜け感を確保しながら、モダンな雰囲気を損なわずに採光の機能も果たしています。

建築知識ビルダーズ編集長 木藤阿由子

テラジマアーキテクツ
https://terajima.co.jp/
物件情報
物件名/U邸
所在地/東京都
延床面積/364.05㎡
1F/165.58㎡
2F/136.18㎡
3F/62.29㎡
家族構成/夫婦+子供3人+犬1匹
構造/木造SE構法
性能/耐震等級_3
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