多彩な景色と居場所が点在する開放的な家

隣家が近接する住宅街にあって、壁で囲いながら広い中庭とダイナミックな5mの吹き抜けを設け、高窓から空だけを仰げるようにしたY邸。玄関からシームレスにつながるLDKでは、どこにいても中庭を望むことができる。開放的な間取りのなかで、北欧デザインの椅子を置いたリビング、ダイニング、クッションを並べたヌック、階段下のスタディスペース、窓辺のベンチなど、多彩な居場所を点在させて家族が自由に過ごせる工夫を凝らした。居室から見えないように大容量のファミリークローゼットを設け、オークのフローリングに珪藻土クロスのナチュラル空間をすっきりと保持。日光に満ち、家族の個性が輝く北欧インテリアの住まいが実現した。

自然光をふんだんに取り込む中庭。昼間は白い空間に鉢植えのグリーンが映える。壁で完全には囲わず西側に開けたスリットから差し込む光と風も気持ちよい。

夜は雰囲気が一変する。フリッツ・ハンセンのスカゲラックシリーズの屋外家具やエタノール暖炉を置き、ヒュッゲなアウトドアリビングに。壁に映像を映して楽しむことも。

吹き抜けの柱梁は、SE 構法では構造上不要だが意匠として設置した。軽妙な囲まれ感をもたらし、塗装した淡いグレーが空間のポイントカラーにもなっている。

LDKを斜めに押し広げるように玄関までつなげ、1階全体を中庭に面して開いた。斜めの壁にアートを掛け、フォーカルポイントに。穏やかな空気と光に満ちている。

建物の南西角に位置する中庭が、家中に光と開放感をもたらす。中庭にも屋内にもプランターのグリーンや花を配して外と一体の自然を感じられる空間に。

リビング脇に用意したヌックはオープンながら、絶妙なこもり感がある。

2階のキッズのための空間は、将来分割して2人の子供それぞれの個室とすることを想定したつくり。現在は、まだ幼いため、L字型ソファを置いて遊び場を兼ねた セカンドリビングとして活用している。

外観。壁を設け周囲からの視線は遮りながら単なる塊にならないよう、プロポーションを工夫。スリット窓で抜け感を出し、洗練された立ち姿にした。

撮影/ 橋本 裕貴

美しいディテール

階段の吹き抜けに面したカウンターデスクは、天板をグレーに塗装し、空間のほどよいアクセントとなっています。階下への落下防止のために設けている立ち上がりも同色で仕上げており、機能とデザインの両立へのこだわりが感じられます。

建築知識ビルダーズ編集長 木藤阿由子

TIMBER YARD
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物件情報
物件名/Y邸
所在地/千葉県
延床面積/109.27㎡
1F/56.93㎡
2F/52.34㎡
家族構成/夫婦+子供2人
構造/木造SE構法
性能/耐震等級_3
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